3月12日にフィヨルドブートキャンプ内で行われたLT会に登壇しました。
フィヨルドブートキャンプ関係者の方は発表内容をこちらからご覧いただけます。
発表で話した「行動して結果が出るというサイクルをできるだけ小さく回すとうまく行きやすい」がこの発表準備の中でも起こっていて、まさに今回のLT会のテーマ「今自分が学んでいること、取り組んでいること」だなぁなどと思いながら準備していました。
発表準備
ここから、発表準備の流れを振り返ってみます。
登壇4週間前
- 登壇希望を出す
- 登壇確定
- 初めてLTに挑戦する人が知っておきたいコツやTipsがあれば教えてくださいを読む ※フィヨルドブートキャンプ限定
- 上記FAQに出てきた伊藤さんのブログ記事を読む
LT会の告知と登壇者募集が始まったのがフィヨルドブートキャンプに入って1か月も経っていない頃だったので気が引けつつも、小さく挑戦できるチャンスだと思って登壇させていただくことにしました。
LT会関連の資料が充実しすぎていてどれから読めばいいかと圧倒されつつ、心構えとして重要そうな伊藤さん(フィヨルドブートキャンプのメンター)のブログ記事を読んで、準備が大事と認識しました。
私は考えながら話すと言葉が出てこなくなる事がよくあるので、なおさら事前に準備して何とかなることなら何でもやろうという気持ちでした。
登壇3週間前
- 草稿作成
- Markdownで筋立てを書く
- スライド作成
- PowerPointで作り始める
- 過去の登壇者のブログ記事を読んでみる
仮決めしたテーマでまずは草稿を作成して、スライドの作成に着手しました。ですが、スライドマスターを作る?タイトルの位置はどうする?など、本筋ではないところが気になって2枚くらいで進捗が止まってしまいました。
また、先輩方の背中を追いかける気持ちで過去の登壇者のブログ記事をいくつか読んだのですが、すごい人ばかりで「こんな立派なスライド、自分には作れない」「ここまで念入りな準備、考えもしなかった」という風に圧倒されてしまいました。
登壇11日前
- 方針転換
LT準備を数日寝かせていて、正に「大きな目標を前にして足がすくんで動けなくなってしまった」状態に今なってるわーと気づきました。
LTの台本より
大きな目標を前にして足がすくんで動けなくなってしまった時は、高くなりすぎた目標を意図的に下げてみたり、小さな目標に分解してみたりすることで、前に進むことができるようになって、そうやって進んできたことが自分を支えてくれるようになる
原因を考えてみると、先輩方のブログを読んで自分の中のハードルが上がってしまっていることに思い当たりました。
そこでもう一度、このLT会登壇のゴールを以下のように整理しました。
- LT登壇の実績解除
- 5分間、頓挫したり無言になるようなことなく話すことができれば実績解除と考える
- フィヨルドブートキャンプの中に自分の事を知ってくれている人を増やす
洗練されたスライドじゃなくていいし、役に立つ内容じゃなくてもいい。初めてのLT会という場で皆さんの胸を借りるつもりで、自分にできる範囲で頑張る。至らない点があるのも現状の自分という事で受け止めて、今後のレベルアップに生かそう。
そう考えなおして、まずLTの内容からお役立ち情報をなくして自分の個人的な話に振り切ることにしました。それから、スライドもシンプルにMarkdownから生成できるMarpを使うことにしました。
登壇10日前
- 草稿作成
- スライド作成
個人的な話に振り切ったことで、話の筋を通しやすくなりました。
草稿を改めて書き直して、そこからMarpを使ってスライドにしていきました。デフォルトのテーマだと少し寂しいのでちょうどいいテーマが公開されていないか探してみて、marp-themes
を使わせてもらうことにしました。
github.com
登壇9日前
- 台本作成
- 過去のLT会の動画を見る
- 2回分(Vol.9とVol.10)
- いいなと思った方のLTを何度も再生して、フレーズなどを取り入れる
社内研修の講師などでの経験から、最終的には空で話す場合でも最初は台本を作らないと話せないことが分かっているので、台本を作成しました。ここで言葉を絞り出す作業が一番しんどかった気もします。こういう時になんて言ったらいいか分からない、となったら過去のLT会の動画を見て、いいなと思ったフレーズを真似させてもらいました。
そして、Marpはpresenter viewとして下の画像のように発表者向けの画面を出すことができて、発表者ノートも表示されるので、ここに台本を入れていきました。
実空間のイベントだと発表者ノートがあったとしてもそこまでガン見するわけにもいかないと思うので、リモート開催じゃなかったら登壇はもっと先だったかもしれません。
登壇8日前
- 台本を読み上げてみてスライドと台本を修正
ひとまず形になった台本を実際に読み上げてみて、話し言葉として硬すぎたり不自然だったりする部分を修正していきました。
登壇7日前
- 時間計測しながら台本読み上げ
- 5分を目安に削れる部分をカット
最初から最後まで読み上げて時間を計ってみると7分半程度でした。自分の中の目標として5分に収めるつもりだったので、無くても話が通じそうな部分を台本とスライドから削っていきました。
初めてのLT会はそこまで時間の制約は厳しくないとのことで、実際に過去の動画を見てもその通りだったのですが、よく知らない人の個人的な話に耳を傾けてもらえるのは5分が限界だろうという考えと、この内容で5分以上かかるなら冗長な部分があるという事だろうという考えもあって、目標5分としました。
登壇6日前&登壇5日前
- 旅行中のため進捗無し
犬山市いいところでした。
登壇4日前
- 通し練習
- リハーサル
- 会場の操作、接続確認
- プレゼン時のスライドとカメラの映り方を確認
- 発表練習
詰まらずに話せるようになるまで録音しながら通し練習を行いました。
また、LT会オーガナイザーのやつはしさん(https://yatsuhashi168.com)がリハーサルを設定してくださっていたので、そこで当日利用するリモートイベントシステムの操作を確認したり、プレゼンする際のスライドの表示状態やカメラの映り方を確認しました。ここでも一度通しで発表練習をさせていただいて、時間の方は想定通りになりました。
登壇2日前
- ブログ記事下書き
ここまでの準備の振り返りをブログ記事の下書きとして作成しました。
登壇1日前
- 動画収録
この記事の冒頭にも貼り付けた、フィヨルドブートキャンプ内で公開されるポートフォリオに載せるための動画を収録しました。
通し練習にもなって一石二鳥で、Macがあれば標準ソフトだけで画面収録も動画編集もできてしまうので、これはやってみて良かったです。
登壇当日
準備してきた分の結果は出せたんじゃないかなと思います。
Discordのチャット欄はあとから読みましたが、皆さま温かくてフィヨルドブートキャンプをますます好きになってしまいました。
おわりに
こうして「初めてのLT会に登壇する」という小さく行動して小さく結果を出す取り組みは幕を閉じました。LT中でも言っていましたが、こういったフィヨルドブートキャンプの文化がありがたいし素敵だなと思います。
本当に、挑戦してみて良かったです。
これから初めてのLT会に登壇される方へ
LT後のフリートークの場で、伊藤さんからLTっていうのはもっとラフでいいんだよと伺いました。
私も過去の登壇者の皆さんのレベルに引っ張られたところがあるので、それで得られたものはもちろんあるとしても、もっとラフなLTが増えて敷居が下がるといいな~と思います。ラフでいいんです。ラフなLTこそがリアルなんです(多分)
- 発表でうまく話すためには (富山Ruby会議01のPRをかねて) #toyamark - give IT a try
- "追記:フィヨルドブートキャンプの受講生のみなさんへ(2022.3.12追記)"